有給休暇は断られることがある?

「有給休暇を申請したのに、忙しいからと断られた」
「休む理由を詳しく言わないと認めてもらえない」
このような場合、会社の対応は適切なのでしょうか。
今回は、有給休暇を希望した日に取れるのか、会社から断られることがあるのかを分かりやすくご紹介します。
有給休暇は、原則として希望した日に取れます
年次有給休暇は、原則として、働く人が希望する日を指定して取得できます。
旅行や帰省、子どもの行事、休養など、どのように過ごすかは基本的に本人の自由です。
そのため、「忙しい時期だから」「その理由では休めない」「特に予定がないなら出勤してほしい」
といった理由だけで、一律に取得を断ることはできません。
ただし、希望した日に休むことで、事業の正常な運営に支障が出る場合には、会社から別の日への変更を求められることがあります。
これを「時季変更権」といいます。
たとえば、同じ部署の多くの人が同じ日に休み、代わりに業務を行う人も確保できない場合などです。
ただし、単に「忙しいから」「人手不足だから」という理由だけで、必ず変更できるわけではありません。
仕事内容や忙しさの程度、代わりの人を配置できるかなどを踏まえて、個別に判断されます。
「時季変更権」は、有給休暇を取り消したり、取得自体を認めなかったりする制度ではありません。
変更を求められた場合は、「いつなら取得できますか?」「別の日程で調整できますか?」と確認してみましょう。

また、有給休暇の申請方法や申請期限が就業規則で決められている場合は、そのルールに沿って、できるだけ早めに申請することも大切です。
* 毎回、有給休暇を断られる
* 別の日も示されない
* 休む理由によって取得の可否を決められる
* 有給休暇を取ったことで不利益を受けた
といったことがあれば、一人で悩まず、会社の担当部署や労働組合へ相談しましょう。
有給休暇は、心と身体を休め、自分や家族のための時間を持つための大切な制度です。
お互いに仕事を調整しながら、安心して休める職場づくりを進めていきたいですね。
※本記事は一般的な制度をご紹介するものです。個別の状況や勤務先の就業規則によって判断が異なる場合があります。